おうちテント日記 10日目/おうちテントとキャンプのちがい

 1)ファーストエイド/避難所は「困っている人」の場所

 2)おうちテントも、キャンプも、いつやめてもいい。

 3)い

 5)現代災害種に対応する=「マイトイレ」

 6)ピラミッド型指揮系統

 7)避難所でなくてもOKになる「サバイバル力」

1)ファーストエイド/避難所は「困っている人」の場所

おうちテント期間中はキャンプ用ファーストエイドで対応、トゲを抜いたくらいでしたが、薬に関しては、キャンプ用キットと避難用セットはボリュームが大きく違います。

キャンプ用はカードサイズくらい、避難用は小さなトートバックサイズで、けっこうなボリュームです。うちの自主防災会ルール(※1)もあって、そうなんですが改めてかんがえてみて気がつきました。


キャンプは健康な人の場で「万が一」の時だけ薬を使う。
避難所は困っている人の場で、確実に薬が必要(常に不足状態)。


避難用セットは、内服、外用ともに、大体のことに対応できる内容で、わがやで馴染のうすいヤケド用塗布剤は3度まで。茅ヶ崎はクラスター火災を指摘されていますが、火傷処方薬と、ご高齢者の床ずれの処方薬は同じなので、不足することが予想されます(※2)

だけど…1人ずつが「処方薬」を少しずつ持ち寄れれば、すごくいいな…とも思いました。なので、しばらく、そのままのボリュームで様子をみることにしてみます。


※1:医療チームの医師から「各自、処方薬の残りがあれば取っておくこと。災害時はとにかく処方薬が不足する。期限を過ぎていてもないよりはいい。本番で何かあれば、わたしたち(医師や薬剤師)が相談にのります」と言われて各家庭で対応。

※2:リンデロンやゲンタシンなど。もっとも重度の場合はゲーベンクリームが処方される。


2)キャンプは、いつやめてもいいけれど。

ブッシュクラフトで有名なデイブ・カンタベリー氏がサバイバルとブッシュクラフトの違いを語る動画が素晴らしいです。冒頭の一言に、ぐっときます。


"Bushcraft is whatever I want to do it, Survival is what I have to do."

 ブッシュクラフトは、やりたいときに、やりたいことを。
 サバイバルは、そうはいかない(時も、内容も選べない)
  ※カンタベリーさんは英語ネイティブではありません


おうちテントも、キャンプも、やってみたい!やりたい!時に やりたいことをすればればよい…つまり、いつやめてもいいんですよねぇ。

サバイバル、防災などは しなければいけない…ミッションですよね…。災害時となると、もうこれは、やめることもできなければ、「いつ」もえらべない、条件ですら選べません。


さまざまな状況でも 乗り越えていけるように…日頃からの準備とあそびでのキャンプは有効だろうと思います。


3)避難所では、住空間ツールを調達できない

おうちテントの体験を一言でいうなら「勝手が違う」です。


前述のブッシュクラフトやキャンプの動画では、たきぎや、樹木、落葉などを活用して住空間をつくっていて、わくわくします。


体育館ではペグを打てないどころではなく、区画によってはヒモをかけるところがないかもしれないんですよね。基本、自分のモチモノだけで、住空間のすべてをつくる…ことになり、

その想定で「おうちテント」したら、これがモーレツに不便でした。


被災地で「食べるときに、台やテーブルがなくて困った」「目隠しがつくれずプライベートが保てなかった」「床に直接座るのがきつかった」というお話はよく聞きましたが、

食べる、寝る…だけでなく、座る、着替える、整える(洗顔、化粧)、書く…生活動作の空間を、自分のもちもの範囲 でつくらなくてはいけません。


おうちでこれだけ不便を感じるのですから、常に人の目がある中で、空間をつくり、プライベートを保つ…コロナ禍では、モノの貸し借りも難しいことを思うと悩ましい限りです。「住空間配慮」のツールは、これまで以上に必要ではないでしょうか。

テントがないにしても、ブルーシートや風呂敷があるだけで、随分違いますよね。


▼少し厚手で緑のODシートは、キャンプのグランドシートやタープでも定評が。


4)避難所での命綱「食糧」は人任せにしない

キャンプの場合の優先順位は「住食衣」ですが、指定避難所(体育館)は屋根があるので、個人リストでは食料の優先順位が高くなります。

よく勘違いされてしまうのですが、

配給は支援物資によることが多く備蓄がない避難所は3割以上

発災後3日間は人命救助が優先で、支援物資が届くことはありません。


備蓄がある避難所にせよ、かならずしも炊き出しできる状況とは限りません。大体の場合、炊き出しツールは屋外用なので、風水害時は難しいのです‥‥台風19号の避難時に「カップラーメンを食べたいのでお湯をください」と言われたらしいのですが、暴風雨の中での危険な炊き出しもできず、電気ポットでは公平性を保てず、結局お湯配給はできませんでした。


その一方で、体育館内では火気厳禁ですからね…おうちテントでは、このルールに従いましたが、何を、どのような形式で、用意するか、工夫が必要だと実感。過去災害時の配給メニューを参考にした日は、あまりに量が少なくてお腹が空いてしまい、行動食として用意した「うずらのたまご」「チーズたら」「1本満足」なんかは、じつにおいしくいただけました。


備蓄状況が各避難所(というか地方自治体)で異なること、炊き出しもできないかもしれないこと…を考えると、3日分の食糧+行動食は必須です。


5)現代災害種に対応する=「マイトイレ」

キャンプ場にはトイレがありますし、自然の中では「天然かくれんぼのしぜん活動」も、まあよし、となるかもしれませんが、避難所生活の場合「ライフラインがない集団文明生活」となります。


データによれば、発災後7時間以内に、ほぼ全ての人が排泄したくなるのだそうですが(まあ災害時でなくても、そうですね)、仮設トイレに並ぶ時間も7時間以上となっています。そして仮設トイレでの感染対策については、これまで以上に不安も大きく、対策が必要です。


COVID19避難所運営では、先に述べたように学校校舎のトイレが活用できないかもしれませんし、本部や受付設営にも時間がかかりそうです。炊き出しやトイレ設営は、それらの設営後に設置されることになりますし、炊き出しも仮設トイレは屋外設置が基本なので、暴風雨の場合は設置が厳しいかもしれません。

できることなら、避難所利用時には積極的に設営にご参加いただき、その一方で マイトイレ(目隠しの機能も含めて)を持っていれば、感染予防の上でも安心です。


6)ピラミッド型指揮系統

ソロキャンいいなぁ、と思ったのは「自分のペース」でいいところ。ゆるいのも、遅いのも、ちょっと失敗も、やめるのも…なにもかも、自分ペースです。

避難所においては、そこが違うかな。


災害時は迅速さと正確さを求められる部分があって、そこは軍隊式ピラミッドの方が適しているんですよねぇ…

わたしは保安庁や消防の友人が少なくなくて、被災した場合、彼らは「個人のスマホや食料を集めてから再分配」するんだそうです。なるほど、と思いました。


被災地をまわると「うまくいった避難所」「過酷すぎる避難所」、それぞれです。

体験少ないままナントカ論をぶちかまけるクレイマーが「反逆者」をとりまとめる避難所や、リーダーがいない避難所は厳しそうだな、と感じます。備蓄不足で、他人のものを盗んでしまったり、不安な上に しくみが分からずに、他人に当たり散らしたりする方も。


避難所を利用する際には、ある程度のルールやマナーが必要で、ピラミッド式に物事が進む部分には目をつぶりましょう。


7)避難所でなくてもOKになる「サバイバル力」

冒頭で申し上げたように、避難所は必ず行かなくてはいけない場所ではありません。

わがやは、マンションなので「決して利用することのない場所」ですし、その反面

日頃から地域に家族でお世話になっていて、しかも歩いて数百メートルの距離

なので、自宅をしっかりしておいて、できれば 皆を手伝おう…的な感覚です。


けれども、利用される方々の気持ちが分からなければ、寄り添うこともできませんから、おうちテント、おうちキャンプ、ソロキャンプ…をしてみています。


慣れてくるとよくも悪くも不安な気持ちが薄れてきます。現場微調整でいいや…と思うのです(そうして、キャンプの場合は何とかなってしまいます)


いざうち防災

宇田川えいこの「おうち防災」サイト。 イザ!(災害時)をおうちで過ごす「いざうち防災」

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