おうちテント日記 9日目/非常持出袋をえらぶ

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1)避難所へ行く「理由」

2)リアル避難(いざにげ)

3)非常持出袋リストは、水だけで9キロ?

4)非常持出袋は1人1つ/わたしのバックパック限界は12キロ

5)安全に運ぶいれものとプチプラカバー

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1)避難所へ行く「理由」

指定避難所は、災害時に必ず行かなければいけない場所ではありません。災害時に危険区域にお住まいの方が、危険を避けるために 一時的に身を寄せる場所、または自宅が被災消失した場合に行く場所です。


それから、必ずしも 避難先(逃げ先)が 指定避難所(学校体育館)である必要もありません。ご近所の鉄骨のたてもの(マンション)や公共施設など…足で歩いてみて「ここなら大丈夫」という場所をチェックしておくことは大事です。ポイントは「トイレがある」こと。


車中泊が年々増えていますが、その場合もマナーやモラルを守り、エコノミー症候群などに気をつけましょう。

2)リアル避難(いざにげ)

危険区域の場合、自主防災会の部長へ、市役所の災害対策本部から避難誘導のインフォメーションが入ります。自主防災会の部長は、そこで対策本部を立ち上げたり、避難誘導を始めます。自主防災会は要支援者を中心に数十人で避難誘導することになります。逆に避難誘導の必要がなければ、連絡はありません(茅ヶ崎市の場合)。


自主防災会がなかったり、入っていない場合は、自己判断での避難となります。前回の台風19号で自主防災会に入っていない方から「ご近所に置いて行かれてしまった、怖い」とご連絡をいただきました。ですが、みんなと一緒でなくても、がっかりしないでください。


怒られてしまいそうですが、私としては、悪天候での移動は、4~5人がベストじゃないかなぁと思っています。なので、戸締りやガスの元栓をしっかりして、ご家族と一緒に移動しましょう。避難所の受付では、名簿を作成していますから、安心して大丈夫です。


イザという時は避難所へ行けばいいさ、そのために税金支払ってるんだから…という方は、ちょっと大変かもしれません。指定避難所を心から信じて、食料や備蓄、被災者である自分へのいたわりを期待していたら…備蓄はないわ、寒いわ、荷物は運ばせられるわ、上から命令されるわ…踏んだり蹴ったりです。


もしも、事前にチェックできるなら…避難所へ行く理由を、もう一度考えてみてください。

あなたの区域は危険区域ですか?



3)非常持出袋リスト、水だけで9キロ?

▼いずれの災害パッキングにも必要なリスト。災害種により、この内容に 自分のもちものを組み合わせて運べるように用意しておくとベター。

①「非常持出袋リスト」の重さ平均は、男性で15キロ、女性で10キロ

リストのモノをただ単純に用意すると簡単に20キロになってしまいます。

たとえば…

1日1人3ℓの水(生活水含む)×3日分=9000g
オールシーズンのダウンシュラフなら 1キロ前後。
アルファ米 1人分1回が100~150g×1日2回×3日=750g
バランスバーが1本100g×1日1回×3日=300g
災害トイレは、だいたい1回分が20~40g×1日6.5回×3日=683g

・・・・ここまでで、11キロ733グラムです。


ラジオ、ランタン、貴重品、処方薬…と詰め込めば、20キロなんて、あっという間です。

リストは「必要なもの」ではありますが、「この中から運べるだけ自分で選べ」というメッセージが隠されているんでしょうね。何を残して、何を捨てるのか…自分自身が、自分のもちものに答えを出す必要があります。


②非常持出袋のなかみは、災害種や自分の避難アクションによって異なる

非常持出袋のなかみを選ぶ時に、災害種や、自分自身のアクションも考える必要があります。


暴風雨の場合は、数時間すれば自宅へ帰れる可能性が高いですから、体育館で6時間程度を過ごせる内容をえらべば充分です。


津波や被害が大きい台風の場合は、数日間帰宅できないかもしれません。ですから、体育館で数日寝泊まりできる内容をパッキングします。


地震災害の場合は、荷物を分けることができそうですね。一時的な避難のあと、自宅を確認して、どうしても住めない場合は 再度指定避難所へ戻る…と考えるなら、荷物を数回分に分けてパッキングすることができます。



4)非常持出袋は1人1つ/わたしのバックパック限界は12キロ

キャンプであれ、避難であれ…荷物が重くて、いいことはありません。バックパックに入れてモニタリングしたのが10年前…さらに年をとったもんね、とやってみて わたしの限界は平時で14キロ、災害時であれば9~12キロ、活動時は4.2キロ…となりました。


10年前は、担架搬送や消火活動をしながら 5.6キロだったのですが、コロナ禍で自分の体重は増えて、体力は衰えて…って、とこでしょうか。


その頃は、子どもたちも まだ小さくて、子ども用リュックには 500㏄のペットボトル1本とおやつやおもちゃ…くらい。いつも家にいないパパの食料も含めて、たしか 50ℓのバックパックにパンパンに荷物を詰めていました。


10年経ったら、わたしは3キロ背負えなくなって、かわりに子どもたちが 立派に背負えるようになりました。お子さんが小さくて、ご不安なママさん、あと少し、あと少し…もしも、困ったら、ご近所の方に 声をかけましょうね。

5)安全にはこぶ&移動する「いれものとカバー」

災害時のもちものを運ぶ…というのは、それなりの知識とテクニック、なにより自分自身を冷静に見る目が必要だと痛感します。

おうちテント体験だけでは、とてもとても無理で、ベテランキャンパーさんの動画を見たり、キャンプをしてみたり…パッキングまでに 1ヶ月近くかかったことになります。


①移動リスク…いれものを吟味する。

先日自転車でキャンプに行って、ひっくり返ってしまいました。主婦コストであったために、いれものやギアを選べず車体バランスが崩れたのです。「運ぶ」ということ自体が、ひとつの活動で「移動しながらはこぶ」いれもの選びにも時間と手間をかけるべきと反省。


リュックである必要があるか?となれば、状況によりけりです。両手をあけるべき…と防災で教わるのですが、そこに固執してしまうと、2番目のリスク「移動時の安全」や、3番目のリスク「いのちをつなぐ食料」でリスクをかかえてしまう可能性があります。


しばらく自宅に戻れないことが分かっているなら、水は持ち運びたいところですが、リュックの重量が大きければかえって危険ですし、バックパック素材も「消防士さんみたいな銀色パック」である必要もありません。銀色素材は防水機能もある程度あり、燃えにくい構造ですが、重たいのが難点です。大雨の時は、防水・撥水機能に焦点をあてて、できるなら軽量化したいものです。


正しくは、「移動時の安全を確保した上で」「支援物資が届くまでをつなぐ飲料・食料を持ち運ぶ」です。その方法は一人一人異なり、1人ずつが回答を出す必要があります。


▼リゾート用のバスケットトローリー。容量は77ℓで、わたしは用土や金物、キャンプ用品を入れていますが、砂浜や芝生、凸凹道でもがんがん運べます。

②米袋と特厚ビニールのバックパックカバー

キャンパーの方のノウハウでなるほど、と思ったのがビニールです。モノは濡れてしまうと重たくなります(使えなくなるものもありますね)。いくら撥水機能や防水機能が高いバックパックであっても、大雨にふられてしまえば、中に水がしみてしまいます。バックパックの中に、もうひとつビニールをしいているのを見て、なるほど、と思いました。


それから、バックパック自体も、日頃は埃を防ぎたいですものね…そこで、ビニールの口部分を折り返してダクトテープで くるり、巾着にしました。小さなサイズは米袋、大きいサイズは特厚のビニールを使っています。

米袋は、4層構造になっていて、防水機能も高く、衝撃に強く、中と外の空気遮断に特殊構造を使っています。こんなに優れた機能なのに、50枚で500円という、スグレモノです。


③難燃素材でカバーをつくる。

もしも、お裁縫が苦手でないなら、バックパックカバーを難燃素材で作っておくのも便利です。カバーと言っても、リュックより少し大きめに作り、角にハトメをつけて、ヒモを通せるようにするだけでOK。イメージとしては「小さいブルーシート」です。

銀色素材のバックパックだと重量が2キロ以上になることもありますが、一番上から カバーとヒモで覆うなら軽量化が可能です。

お裁縫がいやだね、という方は スパッタシートを。焚火台のカバーとして販売されているもので、だいたい2000~3000円です。

いざうち防災

宇田川えいこの「おうち防災」サイト。 イザ!(災害時)をおうちで過ごす「いざうち防災」

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