おうちテント日記 7日目/おうちテント生活で「使わなかったもの@非常持出袋リスト」
7日間のおうちテント生活で「使わなかったもの@非常持出袋リスト」
1週間のおうちテント体験で「不便を感じない」程度のツールがだんだん明らかに。非常持出袋リストにあるもののうち、一度も使わなかったものについて検証してみます。
①10m以上のロープ
②マッチ 〇ライター 〇ロウソク
③サランラップ 〇アルミホイル④マルチツール
⑤新聞紙
⑥ぞうきん、タオル
1)10m以上のロープ⇒推定:避難・救助と設営目的
①再検証:ロープと災害
10年くらい前まで防災訓練でロープワークを扱っていたんですが、ご高齢者ですら、本結びもできない人が殆どで、訓練の度に個別指導が間に合わず、現在やめてます(~~)。ロープワークが苦手な私はありがたかったんですが(いまはハマってます)。
材質によっては、ロープって重たいんですよね…だけど大体の非常持出袋リストの中には、15m、30mのロープが推奨されています。この書き方も、ちょっとツミだな…と思うんですね。クライミングならともかく、30mロープの救助を素人がするとも考えられませんし、避難誘導時に互に結ぶならナイロンスリングの方がいいです。
行政が30mというから、夫がカットするな、と怒るんですが、ロープをカットした場合、切断面を火であぶる必要があって、火気厳禁の避難所では それができません。
避難、救助、設営を考えて「合計30m分(または15m分)のロープ」
って書くほうがいいと思うのですけどね…
わたしは、1.5mと3.0mのロープを、それぞれ3~4本(設営用)、救助・避難のために、ナイロンスリングとデイジーチェーンを用意しています。U中学男子バレー部では、スリング講習をやってみて、すご技の男子が誕生したりしています。
②救助&避難用ロープ⇒この場合のロープは太い(強度や防水性があるもの)
ママさん目線、ご高齢者目線であれば、ナイロンスリングやデイジーチェーンをカラビナで止める方が扱いやすいのではないかと思います。それ以上の救助を個人でするのは危険かも。いずれもアウトドアショップで1000円前後です。
▼上から…パラコード5㎜×3m、5㎜×2m、デイジーチェーン(モンベル)、ナイロンスリング2本(モンベル)
※デイジーチェーンは使い方を間違えると安全性を保てないので、ナイロンスリング2本で行うと間違いがありません。また、万が一のために、カラビナはロック式のものを。
③設営用ロープ⇒この場合はパラコード、アクセサリーコード(4~8㎜)
【テントなどの設営】
2㎡は、大体2人用テントのサイズ。ソロキャンのテントやポールをたてるにしても、3mコードが4~6本あれば十分なんですよね。室内ではペグを打てないので使わないでしょうし…
【モノホシやフック】
テント付属のフックが短かすぎて、パラコードで「ひっかける部分(バタフライノット)」を数か所作りました。テント内(というか1人分区画)ですから、2~3mあれば充分です。
もしも事前準備ができるなら、100円ショップの洗濯コーナーにある「ハシゴみたいなロープ」や「細めのデイジーチェーン(山岳用品)」が便利かな、と思います。
④ロープワークについて
もしも、趣味としてキャンプをしてみたいな…ということであれば、ロープワークは だんぜんオススメ項目で、災害時もきっと役に立つ!と太鼓判。ただし、非常持出袋に入れて「いざ」の時読むなら必要なし、その場で誰かに聞けば大丈夫。
▼ロープワークでおすすめの本。ヤマケイのこのシリーズは図解が分かりやすいです。
▼自宅でロープ遊びをする場合にコンパクトなツール。びんの中に小石を入れて、割りばしやペグを立てておきます。
2)マッチ、ライター、ロウソク⇒推定:調理・暖・灯り目的
体育館では火気厳禁ですよねぇ…2次災害で火災の怖さをうたっておきながら、ロウソク、マッチ、ライター…というのも、なんだろうなぁ…という思いがますます強くなりました。
流行のキャンプでは「火」は三種神器で、マッチ、ライターだけでなく、さまざまなツールがありますが体育館では使えません。火を使わなくていいような食料や灯り、暖をとる工夫が必要になります。
逆に、火おこしツールを使いこなせるなら、避難所へ行く必要は全くないですよね。
プライベートを保てず、住空間や排泄、食料すべてに不便な避難所よりは、野宿の方がすがすがしいです。ただ、そうした「野宿派」さんも、安否確認の必要上、家を空ける時に、地域の防災担当者にお声がけいただけますと、たいへんありがたいです。
3)マルチツール
おうちテントで使ったツールは、はさみとカトラリーくらいでした。
火を起こせない、住空間をつくりこめない…という条件下のせいか、ツールはいたって狭い範囲での活用…逆に、食材や持ち物に工夫が必要ともいえるかもしれません。
マルチツールはいくつか持っていますが、重いんですよね。けど日頃使い慣れている「ツールベルト」も「ツールボックス」も持ち込めないので、ひとつだけ、入れておこうかな…。
4)サランラップ、アルミホイル⇒推定:調理・器・応急手当・暖目的
①調理・器としてのサランラップ・アルミホイル
サランラップは温かいモノや汁物を入れるとズレてしまい、まったくカバーできません。アルミホイルは、キャンプ用特厚ならば、食器替わり、フライパンがわりになると思いますが火が使えないので どうでしょう。
②応急手当としてのサランラップ
傷口やアイシング固定用のフィルムロール(5㎝幅、10㎝幅)の方が便利。100円ショップでGETできるので、わたしは それをガムテープ、養生テープ、サージカルテープ、キネシオテープ、スポンジテープなどと一緒に、コンパクトパッキングにしています。子どもがスポーツをしているので、アイシングツールはふだんかばんにもいれています。
サランラップって重いんですよね…なにも、そんなに持って歩かなくても…
▼上画像:左上から…キネシオテープ、ラップテープ、スポンジテープ、滅菌ガーゼ、貼る眼帯、モイストヒーリングパッド、左下:フィルムテープ、アルコール綿、伸縮包帯テープ、止血テープ、モイストヒーリングパッド
▼下画像:①アイシング/ラップテープ ②切創固定(ガラスなど)/紙コップ+スポンジテープ ③筋肉固定(肉離れ、捻挫など)/キネシオテープ
③暖をとる目的のアルミホイル
衣類に入れて温める…という想定をよく聞きます。冬になったら、また違うかもしれないんですけど、今はサバイバルシートもカサカサ音がしない製品が出ています。
④メンテナンスとしてのラップやホイルより…
いまは100円ショップで色々そろいます。万能ガムテープと共に、いろんなテープをちょっとずつ、手帳にはさんでます。これがけっこう便利…少しハズレてしまいますが、とにかく老眼で針に糸が通せません。なので、家で針に糸を通した状態で、厚紙にクルクルしてあります。
▼左上から ①針と糸 ②安全ピン ③リペアシート(テントや雨具の補修テープ) ③養生テープ ④ダクトテープ ⑤ガムテープ
5)新聞紙⇒いろいろ
新聞紙は何かと便利なので用意していたのですが使いませんでした。トイレ処理用には、1つずつセットしてありましたし、文具セットの中に いつも「新聞紙ごみばこ」を入れてあるので、それもよかったのかなぁ。
ただ土木作業などをしていても、新聞紙を使うことは多いので、とりあえずいれておこうと思います。若い頃の土木作業は、長靴の下に新聞紙とレジ袋を重ねて「防水&保温」してましたが、いまはいいインソールがあるものねぇ…
6)ぞうきん、てぬぐい、タオル
タオルやぞうきんはかさばること、乾きにくいことから、おうちテントでは用意しませんでした。かわりに、速乾性、吸収性のある、カウンタークロス、ワイプオールXL80、ウェットティッシュ、今治MOKUのバスタオル…を用意。いずれも、洗ってから夏場なら10~30分程度で乾いてしまいます。
MOKUのバスタオルは吸収・速乾・軽量(92g)に加えて、手触りがよく、ワッフルの涼しさがあるので、シーツがわりにも使いました。そんなんで、ぞうきんやタオルは使いませんでしたが…避難所となると、ぞうきんがほしいかなぁ…台風の時なんて、どろどろだもんねえ。
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